【2】越境ホッケープレイヤー豪州観戦記2019

第2回

前回

前回の記事では、山下学選手&所属クラブ「サザン」の紹介、観戦した試合の結果について取り上げました。

そして、2019年5月12日(日)に行われるビクトリア州プレミアリーグのライブ配信についても紹介しました。↓

【1】越境ホッケープレイヤー豪州観戦記2019
越境ホッケープレイヤー豪州観戦記2019 ビクトリア州メルボルンへ GWの後半、2019年5月2日~6日までオーストラリア・ビクトリア州

今回の記事では、

オーストラリアのホッケー事情や、クラブにまつわるお話をもう少し掘り上げて紹介したいと思います。

ホッケー日本リーグ

本題の前に。

本日、2019年5月11日はホッケー日本リーグ(男子)の試合がありました。

結果は、

【H1】(1部リーグ) 

埼玉県飯能市の駿河台大学ホッケー場にて開催。

立命館ホリーズ
1 – 2
LIEBE栃木

岐阜朝日クラブ BLUE DEVILS
2 – 1
山梨学院OCTOBER EAGLES

天理大学ベアーズ
3 – 3 (3 SO 2)
ALDER飯能

ALDER飯能のInstagram投稿。北里選手。

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第2Q終了 ALDER1-1 天理大学 1-1 、同点にて後半戦へ‼️

ALDER飯能さん(@alderhanno)がシェアした投稿 –

【H2】(2部リーグ)

島根県仁多郡奥出雲町の三成公園ホッケー場で開催。

駿河台大学
0 – 0 (3 SO 2)
福井工業大学

東京農業大学
0 – 6
表示灯フラーテルホッケーチーム

福井クラブ
5 – 0
法政大学

小矢部RED OX
4 – 1
セルリオ島根

フラーテルの勝利後のInstagram投稿。↓

首位

山下学選手の出身チーム同士である、東京農大学 対 表示灯フラーテルはフラーテルの勝利。

山下選手の現在の所属チームである小矢部RED OXはアウェイゲームではありましたが、セルリオ島根に勝利。

それぞれのリーグの首位は・・・

H1は、LIEBE栃木が5戦3勝負け無し(SOは1勝1負)

勝ち点12で首位。

こういった動画投稿も。ありがたいですね。↓

今シーズンより、引き分けの場合はSO戦が行われ、

勝ったチームに勝ち点2
負けたチームに勝ち点1

というのはおもしろい試みだと思います。

SOは会場も盛り上がりますし、選手はSOの場数を踏めるので、競技力向上にもつながる気がします。

H2は、

フラーテルが4戦全勝で首位。

明日もそれぞれ同じ会場で開催。結果が楽しみです。

海外のホッケークラブ事情

さて、本題に入ります。

今回、オーストラリアのリーグを観戦して印象に残ったこと、話を聞いてシェアしたいと思ったことを箇条書きしてみました。

・クラブチームは興味深い
・ファミリー感がいい(1日中、カテゴリー毎の試合)
・飛び級できるのがいい
・サザンは育成がうまくいっている
・人工芝はハイブリッド?
・クラブハウスやグラウンドは簡素でもいい?
・メンバーシップ(年会費)はホッケークラブはお得?
・練習量は?

などなど。

それぞれについて触れながら感じたことを掘り下げて書いてみます。

クラブチームのおもしろいところ

あらためて、クラブチームという組織運営について感じることが多くありました。

これは欧州観戦記のコラムでも触れた点ですが、普及面、強化面ともに有効な点が多くありそうだ、と感じました。

まずは普及面。

家族ぐるみでクラブに参加できる仕組み

が興味深かったです。

私が観戦した日のスケジュールはこちら↓なのですが、

「Home」の上段4試合を見てみると、

最上段には「M PLR Sat 12:30 pm Camberwell」と書かれています。これは男子セカンドチーム(Men’s Premier League Reserves)の試合を表しています。

2段目の「M PL Sat 2:00 pm Camberwell」と書かれた部分は、山下選手が出場した男子トップチーム(Men’s Premier League)の試合を表しており、

その下には、

女子トップチーム(Women’s Premier League)
女子セカンドチーム(Women’s Premier League Reserves)

の試合が続きます。

相手はすべてCamberwellというチーム。

このように、同日に同会場で、同対戦カードがカテゴリー毎に4試合組まれるというのは日本のホッケーの大会では見たことがないです。

このような形でリーグを行うと、父、母、息子、娘の4人家族の場合、

父=男子トップチームで出場
母=女子トップチームで出場
息子=男子セカンドチームで出場
娘=女子セカンドチームで出場

ということが可能だったり、

父、母はトップでプレーするのは体力的にきつくなった、ではセカンドチームでプレーしよう。息子、娘はトップチームでプレーだ。ということもあり得ます。

はたまた、父と息子、母と娘が同じチームで試合に出ることもあり得ます。

同じ日に、同じ会場で、自分がプレーできて、自分の試合前後には家族の応援もできる。

これはなかなかおもしろい仕組みだと思いました。

応援も家族ぐるみ

実際に、山下選手がホームステイしているオランダ人ファミリーは、家族ぐるみでクラブに入会し、活動に携わっているそうです。

山下選手のホームステイ先。庭に人工芝がありました。

両親はクラブの役員?委員?を務め、

次男のピム選手(18歳の大学生)はトップチーム、長女はアンダーカテゴリーでプレー。

(↑ピム選手。18歳ですが、身体は非常に大きい)

また、彼はクラブの男子U-14カテゴリーのコーチも務めています。

地域に根差したクラブで、家族ぐるみでホッケー。

ホッケーのある日常、いいなあと感じました。

選手 兼 コーチ

やや話は脱線しますが。

サザンのトップチームで山下選手とDFの最後尾を守るスイーパーのマット選手(ニュージーランド人)は女子トップチームのコーチも兼任しています。

ドラッグフリックを打つ、チームの核となる選手の一人。

写真↓中央のヒゲを蓄えた選手がマット選手。

彼は自分が出場している試合のハーフタイム中に、女子チームのロッカールームに行って女子チームの試合前ミーティングに参加します。

そのため、自分の試合の後半開始数分は出場せず、女子チームのミーティングが終了してからピッチに戻り、試合に出る、ということがよくあるそうです。

私が観戦した試合でも、マット選手は後半開始数分は姿を見せず、その穴を山下選手がカバーしている姿を見て、「この時間帯は大変そうだな」と苦笑いしながら観戦していました。

飛び級

つぎに強化面について。

前回のクラブ紹介のときに触れましたが、

サザンのトップチームは10代後半〜20代前半の若い選手が多いです。

彼らはアンダーカテゴリーから成長を重ね、いま、トップチームでプレーしています。

このハイタッチを交わしている選手2人(9番 Nathan選手・43番 Brad選手)は

6月開催のマドリード8カ国大会U-21オーストラリア代表に選出されています。

9番 Nathan選手のソロドリブル。↓

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@nathan.ephraums with some sweet skills in the MPL 1-0 win over Camberwell yesterday at the Spice Bowl

SUHCさん(@southernunitedhockeyclub)がシェアした投稿 –

ピム選手は

「サザンは育成がうまくいっているから強くなった。以前、強かったクラブでもアンダーカテゴリーのチームの強化を怠ったために近年、順位を落としているクラブがある。サザンはコーチも良いし、育成システムがうまくいっている」

という話を聞かせてくれました。

多少年齢が若くても、力のある選手は飛び級で上のカテゴリーの試合を経験させる。

ただのトレーニングマッチではなく、ガチンコの公式戦を経験させる。

それが可能なクラブ、リーグのシステムが整っているのは、オーストラリアという国の強さにも繋がっているようにも感じました。

つづく

箇条書きしたものの中で、まだ触れられていない部分がありますが、

今回はこのあたりで。

また次回に続きを書きたいと思います。

最後に。

あらためて、山下選手が出場予定試合のライブ配信のお知らせです。

●日時
2019年5月12日(日) 日本時間14:30〜

●対戦カード
Southern United vs Doncaster

対戦相手のDoncasterは現在、リーグ1位です。(サザンは3位で勝ち点は並んでいます)

元オーストラリア代表が3人いる力のあるチーム。

ライブ配信はこちらのURLから。

山下選手は背番号37。

日本から山下選手を応援しましょう!

それではまた。

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