レシーブスキル
先日の土・日曜日は庄内緑地公園へ行き、ホッケーをした。というのは以前のブログでも少し書いた。
今回はその中で印象に残った体験について。
土曜日は高校生の練習に混ぜてもらったのだが、その中で「レシーブスキル」を教えてほしいと頼まれた。
レシーブと言ったり、トラップと言ったりするが、パスを受ける際に、スティックでボールを止めるスキルのことだ。
「自分もレシーブ教えてほしいのですが・・・。」と思いつつも、自分の持つ引き出しを使ってコーチングをした。
まず、普段どんな指導を受けているか尋ねると、
・低い姿勢で
・スティックを短く持って
・スティックの面を作って
・弾みやすいグラウンドではスティックを立てて
など。
もう指導するところがない。。。
しかし、「そうした方がうまくいく」ことはなんとなく知っていても、
「なぜそうするのか」
「それを実際の試合で行うにはどうすればいいか」
まで考えて練習できているか。
それを徹底できるか。
一人ひとりのスキルレベルを見るために、2人1組でパスの受け渡しをしてもらった中で、全体的に、やはり浮き球をミスすることが多いことがわかった。
砂入り人工芝のグラウンドでは浮いたボールはイレギュラーバウンドするので、レシーブの難易度はより高まる。
スティックにボールが当たらずに、後ろにボールが転々と転がってしまう、という空振りのレシーブミスもわりに多かった。
「浮かしたパスを受ける練習をしてないのではないか」という気がしたので、聞いてみたところ、「浮いたパスの受け渡し」はあまり練習していないようだった。
ホッケーは時代の流れと共に空中にボールを浮かす「3Dスキル」をパス、ドリブルにおいてどんどん使うようになってきた。
相手のスティックを超えることができる浮き球パスは有効なスキルだが、そのパスをレシーブしてつぎのプレーにつなげていくには、浮き球を正確に止めるレシーブスキルが必要。
コーチングの途中から、必ずパスを浮かす、というルールを設けて受け渡しをしてもらったが、やはり浮き球に苦戦。
なにかいい練習方法はないか・・・。
そこで紹介したのが「ホッケーテニス」。
自分と相手の間にネットなどを置いて、テニスのシングルスのようなルールでゲームをするものだ。
コートの広さは任意。何点マッチで行うかも自由に設定。
このゲームではスティックの面にボールをしっかりと当てないと相手コートにボールを返せないので、レシーブに必要な「スティックでボールを捉える感覚」が身につく。
選手のレベルに応じて、1タッチのみ、2タッチまでOKなど、臨機応変にルールを変えてできるし、コートの広さを大きくすればダブルスも可能。
なによりゲーム性があることで楽しくできる。
高校生も楽しそうにホッケーテニスをやってくれたし、それをやる中で、自分のクセを見つけた選手もいた。
ホッケーテニスはフラーテルのメンバーもウォーミングアップ前によくやっている「遊び」のひとつ。
レシーブをコーチングする時に、わりに有効だということがわかった体験。
どんな経験が活きるかは予想できないもの。
こういう気づきの場を与えていただいたことに感謝。
藤本一平