マイナースポーツの人気を高めるには【ホッケー・オーストラリア代表の事例】

人気を高めるには

日本のホッケー人口は約3万人と言われており、日本の人口約1.3億人から考えると競技人口が1%未満のマイナー競技です。

ホッケーの人気を高めたい、と考えている方、多くいると思います。

自分もそのうちの一人ですが、これだ!というアイディアは考えてもそう簡単には出てきません。

なにかヒントはないだろうか・・・。

いろんな情報を集める中で、似たようなことならできるかも、というような事例がありましたので今回、それを紹介したいと思います。

”革命”

今回紹介するのは、オーストラリアのホッケー女子代表チームが行った、SNSを活用した普及活動の事例「ルーボリューション」です。

オーストラリアはホッケーの強豪国ですが、強化が進んでも「普及・人気」という点ではラグビー、ゴルフ、クリケットなどライバル競技が多くあり、苦労があるようです。

そんな中、選手が中心となってはじまった取り組みが「ルーボリューション」。

この「ルーボリューション」について、国際ホッケー連盟が取り上げたコラムがありましたので、それを意訳しました。

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日本だったらどうアレンジできるか、そんなことを考えながら読んでいただければと思います。

ホッケー女子オーストラリア代表チーム・通称「Hockeyroos」(以下ホッキルーズ)がソーシャルメディア上で“Roovolution”を展開しています。

ホッキルーズのソーシャルメディアキャンペーンが多くの人々をホッケーにひきつけています。

ここ数年の男女のホッケーオーストラリア代表の業績は世界中の幾千もの人々を魅了しています。現在では彼ら・彼女らのピッチ外での取り組みもまた、新しいホッケーファンの獲得にとても効果的であることが証明されています。

彼ら・彼女らのキャンペーンの核である“Roovolution”は2014年のホッケーワールドカップの少し前に女子ホッケーオーストラリア代表・愛称「ホッキルーズ」によってはじまりました。

ラグビーやゴルフ、オーストラリアンフットボール、クリケット、サッカーが話題を集めるオーストラリアのスポーツ事情の中で、ホッケーが若者をひきつけるのは非常に難しいものです。

そんな中、「ホッキルーズ」は独自のソーシャルメディアキャンペーンである“Roovolution”に力を入れ、これは確実に勢いを得ています。

女子チームや各選手のツイッターやフェイスブック、インスタグラムといったさまざまなソーシャルメディア上での投稿にハッシュタグ「#Roovolution」をつけるようにしました。

このハッシュタグ#Roovolutionは「revolution(革命)」あるいは「evolution(進化)」と、解釈は自由です。いずれにせよ、この取り組みによって多くの人々がホッケーについて話をし、ホッケーに熱中するようになってきています。

ハッシュタグは、話題のコンテンツをすべて集めてくれるため、それによってファンが各ソーシャルメディア上のホッキルーズに関するニュースや写真、ビデオなどの情報を集めやすくなりました。

ホッキルーズのチームアカウントや各選手のアカウントでは、調整期間中の写真やピッチ上での写真、ピッチ外での経験の写真などを投稿しています。

この(キャンペーンの)成功は、彼ら・彼女ら自らの手によって作り上げられたものという事実があります。このハッシュタグは女子代表チームによって使われるものであるとともに、彼女たちのパーソナリティを象徴するものでもあります。

ホッキルーズの主力選手の一人、アシュリー・ネルソンはこのように言います。「“Roovolution”はとても成功しています。なぜなら、わたしたちがハッシュタグのオーナーシップ(直訳すると所有権)を持っているからです。選手たちによって作られたハッシュタグであり、選手たちがソーシャルメディア上でこのハッシュタグの勢力を拡大させていったのです。このオーナーシップメンタリティは、わたしたちが自分たちのトレーニング文化のなかに根付かせようとしているものでもあります。」

このキャンペーンは、2014年のグラスゴーで開催されたコモンウェルズゲームの開催中に特に効果があがりました。そこで人々がこのハッシュタグを使った写真をソーシャルメディ上にアップロードしたことで、定着していきました。

さらにトップジョッキーやフットボール選手、メディアパーソナリティ(芸能人)といったオーストラリアの著名人にも働きかけて、“Roovolution”キャンペーンに参加してもらいました。このようなお墨付きによって評判が伝染的に広まり、ホッキルーズへのフォロワーが増えていきました。

これまでのところ、#Roovolutionはインスタグラムだけで1800以上の投稿があり、たいていは女の子やホッキルーズがリンクされています。

彼女たちのキャンペーンはオーストラリア国内だけでなく、世界中の今後を担っていく世代にインスピレーションを与えており、確実に市民権を得ています。

また、彼女たちのキャンペーンはホッケーへの興味・関心をもっと多くの人々に持ってもらいたいと考え、そのアイディアを探している人たちにとって良いお手本として役に立つでしょう。

このような活動とピッチ上での成功とともに“Roovolution”が発展していくことで、多くの人々がホッケーに興味を持ってくれることでしょう。オーストラリア「ホッキルーズ」に感謝します。

あなたも下記のサイトにいけば“Roovolution”に参加できます。

Instagram – #Roovolution

Facebook – TheHockeyroos

Twitter – @Hockeyroos

▼出典

(辞書を引きながら意訳したものなので、もし訳に間違いがあった場合は申し訳ありません。指摘してもらえると幸いです。)

※愛称について

オーストラリアといえばカンガルー(Kangaroo)が有名ですが、それを「Roo」と略して、愛称「Hockeyroos」(ホッキルーズ)です。

※ハッシュタグとは

#記号と、半角英数字で構成される文字列のことを Twitter上ではハッシュタグと呼ぶ。発言内に「#○○」と入れて投稿すると、その記号つきの発言が検索画面などで一覧できるようになり、同じイベントの参加者や、同じ経験、同じ興味を持つ人のさまざまな意見が閲覧しやすくなる。(ツイナビより)

出典→クリック

アイディア

レボリューションとエボリューション。

それに愛称のルーをミックスさせて、ルーボリューション。

元となる言葉の意味もいいですし、言葉の響きもセンスが感じられます。

・オリジナリティ

・言葉の意味が前向き

・自分たちそのものを表現

などの条件を満たす、合言葉のようなものを作り、それが浸透すればSNS上で「拡散」されやすいのではないか、と感じました。

日本代表「サムライジャパン」「さくらジャパン」の合言葉はなんだろう・・・。

フラーテルだったら、不負かな・・・?

粥川選手はよくハッシュタグ「#フラーテル」を使ってつぶやいているので、自分もそこは乗っかっていこうと思っています。

なんかいいアイディアあったらこっそり教えてください。

もちろん、コメントに書いてもらってもオッケーです。

三人寄れば文殊の知恵、みんなでアイディアを出し合って。

広めよう、日本ホッケー。

コメント

  1. 上原 より:

    アイスホッケーもそうだが気軽にスティック体験出来る場
    少人数でも楽しめるシングルス種目を作る

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