日本人にはそういう傾向が強い、という話を聞く機会があった。
宇宙開発系のプロジェクトリーダーを務めていた方の講演を聞く機会に恵まれ、その中で頭に残った話をつれづれに。
キャンプ
高校生の国際交流イベントでキャンプをやる。
そこでテントを張る。
となると、東アジア系の学生(日本人含む)はすぐにテントを張るという実務的な作業に入る。
しかし、ヨーロッパ系の学生はテントを立てる上でのコンセプトや運用方法などについて議論をはじめ、なかなか作業には入らない。
東アジア系の学生がテントをたて終えたくらいにヨーロッパ系の学生たちがようやく議論を終え、このテントをどのように運用していくか、コンセプトなども踏まえて仕切りはじめ、結果的に主導権はヨーロッパ系の学生が握る。ということがままあるそう。
何千年と受け継いできた文化の違いがそうさせる。
それぞれいい面、悪い面あるが、宇宙開発系の分野で言えば、プロジェクトに対して予算がつきにくかったり、誰も気にしないような細かい規制に時間を奪われたり・・・世界的に見て、なかなか日本が主導権を握れない、という現状があるそう。
国民性を端的にあらわしたダジャレ
「自分がやらなきゃ誰がやる」
という標語をよく目にするが、日本人の気質は、
「自分がやらなきゃ誰かやる」
が当てはまるのではないか。
濁音が消えれば意味は真逆になる。
受動的な人が多い。主体的にいこう。
リーダーに協調性は必要か
リーダーに協調性は必要か?
いいえ。
プロジェクトを成功させるためになにをしたか。
「意思決定の厚さを薄くしました。」
決めるプロセスをオープンにして、決めた責任はリーダーが取る。
日本の会議は終了の時間がきたら、「それではこの議題はお預かりして・・・」と言って幹部だけで決めて決定事項を事後報告ということが多い。
これでは提案が出てこなくなる。
決めるプロセスをオープンに、見えるように。
見えるものは過去のもの
見えるものは過去のもの。
教科書には過去のことしか書いていない。
見えないものに挑戦しよう。
柳生家家訓
小才は、縁に出合って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖すり合った縁をも生かす
柳生家家訓
裏を返せば、小才でも縁を生かす努力をすれば、大才になれる。
失敗なくして成功なし
失敗がなければ大きなことは成し遂げられない。
うまくいかないときは「順調に不調です」と答えていた。
プロジェクトが不調であることによって、そこから新しい何かが生まれる。
感想
備忘録的にいろいろと書き連ねたが、タイトルの「やらない理由を見つけるのが得意な日本人」という部分がかなり印象的な言葉だったのでその点について。
そういう傾向は自分自身にもある。
気づけば守りに入っているときが。
やらない・できない理由を探すより、どうやればそれをできるのか。
そういう主体的な考え方で。
昨日の敗戦から、ステップアップしていこうという段階のいま。
タイムリーに、響く話を聞けた。
ありがとうございました。