男子ホッケー・アルゼンチン代表
【チームの特徴】
コーチのカルロス・レテグイは情熱的なキャラクターで、選手の面倒見もよい。アルゼンチンがゴールを決めた後は、ベンチにいる彼と選手が抱き合って喜ぶ姿が見受けられ、選手との信頼関係もうまく築けているように見える。
ピッチ外でも選手同士の中が非常によく、チームとしてまとまっている印象。
【攻撃スタイル】
ピッチの中ではFW,MFの個のスキルが高い。全体的にプレーは激しいが、南米独特のリズムを持ち、繊細なドリブルスキルを兼ね備えた選手もいる。(特に#12ルーカス・ビラ、#26オーグスティン・マッツィーリ)
フィールドゴールのゴールゲッターは、#10マティアス・パルデス、#12ルーカス・ビラ。マティアスはGK前のエリアでしっかりと仕事をするタイプ。ビラは自分でドリブルで持ち込んで決めることもできるし、センタリングを待ってタッチを決めることもうまい。
#11メニーニ、#7カリオニもスコアリングスキルが高い。特にタッチシュート、リバウンド。
PCのスペシャリスト、ゴンツァロ・ペイラットは今大会すでに10得点。調子の良さが伝わってくる。
攻撃パターンとしては、
・スピードに乗ったカウンター
・両サイドの23mから強烈なヒットを打ち込み、サークル内でタッチ
・両サイドのエンドライン際をドリブル、パスでえぐってゴール前で勝負
・サークル内で反則を奪い、ペナルティーコーナーで得点
ヒットでの打ち込みを多用するチーム。
サークル内でPCを取るスキルが高い。
準決勝ドイツ戦は5得点中、PCが3得点。
【W杯の実績】
2014年のW杯では銅メダルを獲得。国際舞台での経験値も着実に積んできている。また、同大会で得点王となったのは#2ペイラット。
【弱点】
・DF陣には体格の大きな選手が揃い、球際は強いが、スピード、スタミナが不安材料。
・審判への抗議が露骨であることが多く、審判を敵に回しやすい。ただ、今回は南米開催ということもあり、笛も有利?
・30歳を越える選手が10人いる。連戦の疲労をどれだけリカバリーできているか。
藤本一平
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